【東大卒TOEIC満点講師が直伝】TOEICにさりげなく頻出している仮定法表現
仮定法(事実に反することや現実離れした仮定を表す文)は
TOEICの問題に出てこないから勉強しなくてもいい!
そう思っていませんか?
だとしたら、
TOEICの問題にさりげなく出てきている
仮定法の表現に気づいていないだけです!
こんばんは!
東大卒TOEIC満点講師、
TOMOこと花井知哉です。
久しぶりになりますが、
TOEICに関わる話を今日もしますね。
さて、仮定法というと
「もし~ならば、…だろうに」
という形が基本で、
ビジネスでは使われる頻度は低いです。
むしろ、現実に反したことを仮定することは
日常会話のほうでよく出てきます。
そのせいか、TOEICの問題でも
このような形の仮定法はまず出てきません。
一応例文を挙げておくと
If we had a little more money, we could carry out the plan.
(もしもう少しお金があれば、計画を実行できるのに)
事実に反する仮定をする、こういった文のことです。
では、仮定法は「今はもういらない」のか?
そんなことはありません。
仮定法を使った表現は実は色々あります。
リーディング問題で出てくる「仮定法現在」
まず、気づかない人もいるかもしれませんが、
このような形の文をTOEICで見かけませんか?
Our boss proposed that we meet again on Friday.
(上司は、再び金曜日に集まろうと言った)
実はこの文を文法的に説明するためには
仮定法の話は避けて通れません。
この文は過去の時制の文で
動詞がproposedと過去形になっているのに、
どうしてそのあとでmeetと、
原形(あるいは現在形とも解釈できます)
になっているのでしょうか?
もちろん。
meetの直前に助動詞shouldが省略されている、
という説明もあります
(shouldを入れるのはイギリス英語です)が、
そもそもは「仮定法現在」が使われているんです。
今現在使われている「仮定法現在」の用法として
よくあるのは、
「提案・要求」を表す動詞の後のthat節の中で
助動詞shouldを使うか、仮定法現在(動詞原形)を
使う、というものです。
今回の例文はそれにあたります。
ですから、過去形metとはならず、
動詞原形meetを使うのです。
丁寧な言い回しに使われている仮定法
また、仮定法は他の形でも
TOEICに出現します。
仮定法の働きの一つに
「遠回しに言うことによって
丁寧な表現にする」
というものがあります。
道に迷って、駅までどう行けばいいのか
分からなくなったとしましょう。
現地の人を捕まえて
あちこち指差しながらstation?と
言えば、
だいたい言いたいことが
わかってもらえるので
相手も身振りを使いながら
教えてくれるでしょう。
でも、日本語にしたら
「駅?駅?」と言いながら
話しかけてくる外国人。
自分だったら、ちょっと
びっくりしませんか??
最低限でも、依頼のCould you~?
(~していただけますか)
は使いたいところです。
Can you~?と言うよりもていねいです。
そして、実はこのcouldも仮定法です。
現在のことなのにあえて過去形を
使っていますね。
現在形でストレートに言うよりも
過去形にして、遠回しに言うことによって
ていねいさを出す表現です。
でも、ビジネスで、たとえばクライアントや
取引相手とのやり取りの場合。
特に文書ではもっとていねいな
表現を使います。
相手にすぐ返信してほしい、と
とてもていねいに言うとこうなります。
I would appreciate it very much
if you would reply at your earliest
convenience.
(至急ご返事いただければ幸いです)
まず語句ですが
appreciate:ありがたく思う
at your earliest convenience:至急
これらはフォーマルな、あるいは
書き言葉で使う表現です。
さて2回出てくるwouldですね。
これを省略すると、意味は通じますが、
ストレートすぎて失礼になります。
もともとは仮定法のwouldを使うことによって
至急お返事「いただける」のでしたら
とてもありがたく「思うのですが」と、
非常に丁寧な表現になります。
「英語は大雑把な言語だから
言いたいことを簡単に言えば大丈夫」
というのは「神話」です。
英語にも語句や表現の使い分けで
微妙なニュアンスを表せますし、
また使い分けることが必要です!
多分、助動詞の単元だけを勉強しても
ここまでは手が回らないかもしれません。
やはり仮定法とはそもそも
何を表す表現なのか?といった
根本的なところも知る必要があります。
実際に使える品のある英語。
それを身につけるには
文法を避けて通ることはできません。
TOEICの点数と
実用的な品のある英語。
最終的にあなたの欲しいのは
どちらですか?(^^)
今日のまとめ
今日は、TOEICに必要ないと誤解されている
仮定法について書きました。
仮定法は、その全体ではないにしても
TOEICによく登場します!
ですから、文法を一通り
きちんと勉強しておくことはとても大事です。
それに、きっとあなたの最終目標は
ただTOEICで高得点を取ることではないでしょう。
その先に、もっと大きな人生の目標があるはずです。
ぜひ、TOEICの先の目標に焦点を合わせましょう!
そうすれば、英語の勉強でムダなものはないということが
分かるはずです。
仕事でビジネス英会話を使いこなしたいですか?
あるいはすでに仕事でメールのやり取りをしたり、
大量に英文の文書を読んでいますか?
どんな目標にせよ、
英語の土台(=基礎)をしっかりとしたものに
しておく必要は必ずあります。
まずは文法(と単語)。
次に英文の読解力。
そしてリスニング。
ご自分が今現在いるレベルに応じて、
いったい何を強化すべきかを見極め、
そこに力を注いでいきましょう。
英語をモノにして人生を変えたいと
強く願っているあなたを応援しています!
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