東大卒TOEIC満点講師が直伝【疑問文なのにsomeを使ってよい本当の理由】

 

こんばんは。

東大卒TOEIC満点講師、「花井英語塾」主宰の

花井知哉です。

 

  

さて今日は

「疑問文なのにsomeを使ってよい本当の理由」

というタイトルです。

 

前回の「英語でsomeとanyを使い分けるための

根本的な唯一の理由」の続きです。

 

 

前回の記事では

someとanyの使いわけ方を、丸暗記に頼らずに、

理解しながら覚える方法お伝えしました。

 

今日はその続きで、

疑問文なのにsomeを使ってしまうケース、

およびその根拠をお伝えします。

 

 

その疑問文は会話でよく使われる文です!

 

その文とは…

 

 

【前回のおさらい:someとanyの使い分けの基本】

 

まずはsomeとanyの使い分け方を

おさらいしましょう。

 

人や物について「一定の数や量」がある時に、

「いくつか(の数)の」「いくらか(の量)の」

という意味でsomeやanyを使います。

 

 

可算名詞(数えられる名詞)、例えば本(book)であれば

以下のような使い分けをします。

 

肯定文:There are some books on the desk.

否定文:There aren’t any books on the desk.

疑問文:Are there any books on the desk?

条件文:If there are any books on the desk, bring them to me.

 

 

このように、肯定文ではsomeを使い、

それ以外(否定文、疑問文、条件文)ではanyを使う、と

学生時代にも習ったと思います。

 

 

そしてその使い分けの唯一の根本的な理由として

「存在が確定していればsome、そうでなければanyを使う」

ということもお伝えしました。

 

 

【疑問文でsomeを使うケースとその理由①】

 

さて、今日の本題です。

 

疑問文でもsomeを使う英文とは

例えばどのようなものがあるか、

あなたは思いつきますか?

 

 

例を2つ挙げましょう。

まずはこれです。

 

Would you like some drink?

 

海外に行く機内でよく聞く、

CAさんたちのセリフです。

 

日本語だと

「お飲み物はいかがでしょうか?」

となります。

 

 

日本語では、

あまり単数か複数か、

あるいは「一定数/一定量の」を

表現しませんので

 

今の日本語訳にはなかったのですが、

 

英文では

some drinkとあります。

 

「飲み物」という意味の名詞drinkが

不可算名詞(数えられる名詞)

であることを考えると、

 

some drinkをあえて訳せば

「一定量の飲み物」となります。

 

 

でも、なぜ今回は

Would you like some drink?

と、疑問文で「一定量の」という意味で

someを使っているのでしょうか?

 

 

それを解くカギは「話し手の気持ち」です。

 

 

「お飲み物はいかがでしょうか?」

(あるいは「いかがですか?」)

という人の気持ちを考えてみましょう。

 

その人は相手に「飲み物をあげよう」

と思っています。

 

相手から「はい、○○をください」

と言われることを当然のように

想定しています。

 

 

ですから、その人(例えばCAさん)の頭の中には

飲み物の種類はともかく、

「この人に(一定量の)飲み物をあげる」

という考えになっています。

 

 

つまり、一定量の飲み物が

少なくとも頭の中で「存在が確定」しています。

 

ですから前回の繰り返しになりますが

「存在が確定している場合にsomeを使う」

というルールに従って

someを使っていると説明できます。

 

 

このように「誘いかけ」の場合に

疑問文なのにsomeを使うケースがあります。

 

 

【疑問文でsomeを使うケースとその理由②】

 

もう1つ、例を挙げます。

Can I have some drink?

 

こちらは「飲み物をいただけますか?」

という「依頼」の文です。

 

 

でも、ここまで読んできたあなたなら

きっと説明できると思います。

 

そう、話し手の気持ちです。

 

その人(例えば飛行機の乗客)の頭の中では

 

「この人(CAさんなど)から

(一定量の)飲み物をもらう」

という考えになっています。

 

 

つまり、一定量の飲み物が

少なくとも頭の中で「存在が確定」

しています。

 

 

ですから再度の繰り返しになりますが

「存在が確定している場合にsomeを使う」

というルールに従って

someを使っていると説明できます。

 

 

【今日のまとめ】

 

今日は前回に引き続き、

一定の数や量についてのsomeとanyの

使い分けについて、

 

someやanyの持つ本質的なニュアンス

を踏まえてお伝えしました。

 

 

今日ご紹介した例文は

会話でよく使いますが、

「なぜ疑問文なのに

someを使っているのか?」

 

という疑問を今まで

持っていたでしょうか?

 

 

「そういうフレーズがあるから

とりあえず覚えて使っている」

では、いずれ頭がパンクします。

 

丸暗記は年齢とともに

難しくなってくるという課題もありますし。

 

 

大人であるあなたは、

ぜひ論理的思考を使って、

納得したうえで習得すると

 

しっかり身につきますし、

忘れにくくなります。

 

 

英語を論理的に、本格的に勉強したいが

どこから手をつけていいか分からない、

 

などの疑問があれば早めに解消しましょう!

 

 

ご質問や相談したいことがあれば

遠慮なくご連絡くださいね!

 

 

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