【東大卒TOEIC満点講師が直伝】英語で「暑くなった」という時に過去形は使わないのか?

梅雨明けはまだですが蒸し暑いですね。
もちろん、夏本番はこれからですが…
 
では「暑くなった」と表現したいとき、
過去形を使っていいのでしょうか?
 
 
こんばんは。
TOEIC満点講師
花井知哉です。
 
 
今日も「動詞の時制」に関わる点を
2つに分けてお話ししますね。 
 
TOEICの勉強にも必要ですし、
ビジネスやプライベートの会話など、
アウトプットの場面でも必要な知識です。
 
一つは
「暑くなった」と表現したいとき、
過去形を使っていいのでしょうか?

 
もう一つは
失礼のないように、相手に
「もし~してくださるなら嬉しいのですが」と、
どう表現できますか?(willを使うのがポイントです)

 
です。
↓↓答えと解説はこの下です↓↓

英語で「暑くなった」という時に過去形は使わない?

「暑くなった」と言う日本語を見ると、
「なった」と言う文字を見てつい過去形で
It became hot.
と言いたくなる人もいるでしょう。
 
ではこれで正しいのか?
それとも間違っているのか?
 
 
答えは「状況による」です。
 
例えば、去年は急に7月に暑くなった、
と言う文脈で使う場合は
It suddenly became hot in July.
 
と、過去形を使います。
 
このように過去形は
「今とは関係のない過去のこと」
に使います!
 
 
でも、この数日のように、
少し前に梅雨明けして暑くなって、
その結果、今現在も暑い、
という場合はどうでしょう?
 
この場合は明らかに
「今とは関係のない過去のこと」
などではないので、過去形は使えません!
 
むしろ、「過去にやったことの
影響が今におよんでいる」
状況ですね。
 
 
こういった場合には
「現在完了形」を使います。
おなじみの、have+過去分詞形ですね。
 
ですから、
「(暑くなった結果)今も暑い」は
It has become hot.
と表現します。
 
ちなみにこれは文法でいうと
現在完了形の「完了・結果」です。
 
 
もっとも、「暑くなった」と言う変化ではなく
「暑い」という現在の状態に重きをおくのであれば
It has been hot for a week.
(一週間ずっと暑い)
 
と、現在完了形の「継続」の用法を
使って表せます!
 
あるいは、とにかく「今」暑いんだ!
というのであれば
It is really hot today!
 
と、現在形を使って構いません。
 
 
ここまで、「暑くなった」と表現する際に
今も暑いのであれば「現在完了形」を使って
表現する、ということをお伝えしました。
 
「過去にやったことの
影響が今におよんでいる」状況では
現在完了形を使います!
(現在完了形はTOEICでも頻出ですね)
 
 
日本語の字面に惑わされず、
正しい時制を使えるよう、
論理的に考える習慣をつけましょう!
 
普段から自分でそのクセをつけていれば、
ビジネスでもプライベートでも、
とっさの会話などの場面で正しい時制を
使えるようになりますよ(^^)

「もし~してくださるなら」とていねいに表現する方法

さて、今度は「ていねいな表現」です。
 
 
気のおけない友達に「~してよ」と
気軽に物を頼むときは
 
Will you~?(命令に近いですけど…)や
Would you~?(ていねいに「していただける?」)
 
と言えばいいのですが、
 
初対面や、まだそれほど仲のよくない人には
しっかり配慮して、ていねいに
物事を頼む必要がありますね。
 
 
一つの場面で考えてみましょう。
相手に、自宅での夕食に招待する場合。
 
気軽な誘いかけであれば
Won’t you come for dinner this evening?
と言って差し支えありません。
 
でも、もっとていねいさが必要な場面だと
日本語でも
「夕食に来ていただけるとうれしいのですが」
と言いますね。
 
この「~していただけると…のですが」
のような丁寧表現、どう表せますか?
 
 
まず「夕食に来ていただけると」は
If you will come for dinner this evening,
と表現します。
 
ここではwillがポイントです!
基本的にwillは「主語の意志」を表します。
 
文字通りには「あなたが~する意志があるならば」
という意味ですが、そこから転じて
「もし~してくださるなら」という
ていねいな依頼の表現となります!
 
 
後半は普通に
we will be very happy.とします。
 
ただ実際の英文では前半後半を逆にして
We will be very happy
if you will come for dinner this evening.

とすることが多いです。
 
見慣れない用法のwillかもしれませんが、
この1語を使うだけで、ていねいさが
アップします!
ビジネスやプライベートの会話で使いたいですね。
 
 
さて、この文を更にていねいにする方法もあります!
それは、時制を過去形にすることです。
厳密には、仮定法過去です。
 
仮定法はそもそもは、
現実離れした、あるいは現実と反したことに
使いますが、
 
そうでない場合、たとえば「遠回し」な表現に
するためにも使われます。
 
今回の場合も、前半後半ともに過去形にすれば
We would be very happy
if you would come for dinner this evening.

 
となり、ていねいさが更に増します!
 
このパートではwillや仮定法を使った
ていねいな依頼の表現をお伝えしました。
 
少しの工夫で、失礼な言い方を避けられますし、
ていねいに物事を頼むことができますね。
 
ぜひご自分でも使ってみてくださいね(^^)

今日のまとめ

今日も「動詞の時制」に関わる点を
2つに分けてお話ししました。 
 
一つは
「暑くなった」と表現したいとき、
過去形を使っていいのか?という点で、
 
状況によって使う時制は異なること、
そして「暑くなった結果今も暑い」のであれば
現在完了形を使うことをお伝えしました。
 
 
もう一つは
失礼のないように、相手に
「もし~してくださるなら嬉しいのですが」と表現する時に
willを使うのがポイントで、
 
さらに仮定法を使えばていねいさが増すことも
お伝えしました!
 
 
TOEICでも仕事の実践的な場面でも、
ぜひこれらの内容を使えるよう、
日ごろからアウトプットの練習を
しておきましょう!
 
 
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