【東大卒TOEIC満点講師が直伝】ライティング技術の向上に必須の語法2つ

自分が今いる場所である「ここ」を
いつもhereと訳してはいませんか?
それでは初歩的なミスをすることがあります!
 
こんばんは。
東大卒TOEIC満点講師、
TOMOこと花井知哉です。
 
今日はライティング技術向上のための
ポイントを二つお伝えします。
 

「ここ=here」では間違いとなるケース

まずは一つ目です。
 
例えば「ここは禁煙です」
と英語で言いたい場合、
 
You are not allowed to smoke here.
と表現するのであれば、
hereを使うのは正しいです。
 
この文の意味は文字通りには
「ここでたばこを吸うことは
許されていません」です。
 
 
ただ、多くの人が知らない点ですが、
ポイントは、
hereという語が副詞である、ということです。
 
副詞は主に動詞、形容詞、副詞を修飾します。
今回の例文では
動詞are (not) allowedを修飾しています。
 
 
ですからhereの厳密な訳は
基本的には「ここで/ここに」です。
 
 
では次の文は正しいでしょうか?
Here is a no-smoking zone.
(ここは禁煙ゾーンです)
 
これは日本人がよくやってしまいがちな
間違いですね!
 
hereは副詞なので、文の主語になることは
できません!
(hereに名詞の働きもあるのですが、
とにかく主語になることはありません)
 
 
「ここ」という場所を表し、なおかつ
文の主語になる場合にはthisを使います!
 
This is a no-smoking zone.
と表現すれば正しい英語です!
 
thisには、話し手に近い場所である
「ここ」という意味があるんです。
ぜひ覚えておきましょう。
 
 
ちなみにHere is~という構文がありますが、
これは意味が全く違います。
 
相手の注意を引く場合によく使われる表現です。
 
代表的な使い方としては
何かを紹介して「(ほら)~ですよ」
という意味です。
 
名刺を差し出しながら
Here is my card.と言えば、
「私の名刺です(よ)」
という意味になります。
 
 
thisもhereも、
話し手に近いものに相手の注意を引く、
という意味では似ていますが、
用法が違いますので注意しましょう(^^)

 

””(引用符)を使わない「間接話法」の書き方の例

さて、ここからは
もう一つの点をお伝えします。
 
She said to Tom,
“Have you done your work?”

これを間接話法に言い換えると
どうなりますか?
 
 
冒頭の文のように、
ある人の発言をそのまま
引用符を使って表現する方法を
「直接話法」といいます。
 
小説などを読んでいれば
たくさん出てくるのでおなじみですね(^^)
 
 
さて、英語にはもう一つ、
「間接話法」があります。
この場合、引用符は使いません。
 
日本語であれば、ただかぎかっこを
外すくらいでいいのですが、
英語ではそうはいきません。
 
客観的な立場に立って
言い換える必要があります。
 
  
先ほどの
She said to Tom,
“Have you done your work?”

ですが、
 
そのまま日本語にするとこうなります。
 
彼女はトムに言った。
「あなた、仕事を終わらせたの?」
 
 
ではこれを客観的に言い換えると、
どうなるでしょうか?
 
日本語でまず考えてみると
 
彼女はトムに尋ねた、
彼(トム)が自分の仕事を終えたかどうかを。
 
となりますね。
 
まず「~かどうかを尋ねる」は
ask+人+if~
という形なので、
 
書き出しは
She asked Tom if~
となります。
 
 
その後は、肯定文の語順で
「彼(トム)が自分のしごとを終えた」
と表せばいいので
 
he had done his work.
となります。
 
彼女がトムに尋ねた(過去)よりも前に
終わらせたかどうか、なので
had doneと、過去完了形を
使っています!
 
 
正解は
She asked Tom if he had done his work.
です。
 
では元の文も一緒に見てみましょう。
She said to Tom,
“Have you done your work?”
 
間違えやすいのは、
元の文のyouやyourが
heやhisに変わっている点
です!
 
 
直接話法を間接話法の文に転換する時に
この点を間違える人がよくいます。
youやyourといった人称代名詞を
そのままにしてしまう間違いですね。
 
機械的な作業をすると間違えやすいです。
 
でも、誰が誰に対して言っているか、
という場面を理解して、
頭の中で思い浮かべながら表現すれば
間違えず、きちんと伝わります!
 
 
ちなみに、間接話法は
フォーマルな場面になればなるほど
でてきます。
 
そのような場面では
直接話法だけしか分からない、
では済まされません。
 
ぜひ間接話法にも
しっかり対応できるように
しておきましょう^^
 

今日のまとめ

今日はライティングの際に
間違えやすい点を2つお伝えしました。

一つは、必ずしも「ここ=here」ではないこと。

もう一つは「間接話法」の書き方の例

でしたね。
 
今日の話は細かい規則、と思えるでしょうか?
でも、論理的に考えれば
丸暗記は必要ないですよね!
 
逆に言うと、
論理的に理解できるような要素を
おろそかにしてしまうと、
 
英語をキチンと使っている人から見れば
「え?なにそれ?」となってしまいます^^;
 
ぜひ彼らと対等に渡り合い、
語学力で見下されることのないよう、
こういった点もきちんと身につけましょう(^^)

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