【TOEIC満点講師が直伝】ビジネス英語で受動態を使うべきケースとは?

 

学生時代に習った受動態とは

 

こんにちは!

TOEIC満点講師、

TOMOこと花井知哉です。

 

今日も英文をしっかり組み立てて

『運命の英文法』で職場で使えるビジネス英語

をマスターするために頑張りましょう!

 

皆さんは「受動態」と聞くと

どんなことを思い浮かべますか?

 

(最近の学校英語では「受け身」と

呼んでいますが…)

 

多分、能動態の文を

受動態に書き換える問題を

たくさんさせられたのではないでしょうか?

 

例えば、

My father gave me this book.

という英文を

 

I was given this book by my father.

のようにです。

 

もちろん、

受動態の文の組み立てをきちんと

理解して使えるようになることは

大事です。

 

ただ、

「なぜ受動態を勉強するのか」

と聞かれてきちんと答えられる人は

少ないのではないでしょうか?

 

受動態の書き換えの問題があったから

仕方なくやった、

 

そんな人も多いのではないでしょうか??

 

ビジネスの場面で受動態を使う理由とは??

 

もちろん、学校で習うことを

否定するつもりはありません。

 

でも、

「学校で習うことでは不十分」

だと、声を大にして言いたいです!!

 

そもそも、実際の英語では先ほどの、

I was given this book by my father.

 

という文はあまり使いません!

よっぽど、「私が」を強調したければ

話は別ですが…

 

 

では、どんな場合に受動態が使われるのか?

そう思われるでしょう。

 

まず、受動態の文のうち80%では

by~(文法用語では「動作主」といいます)

を付けません!

 

これはずっと前(1980年ごろ)に、Quirkという

英語学者が書いた、有名な話です。

 

ではなぜ、by~と付けないのか?

 

ビジネスの場面で使われるケースで

考えてみましょう。

 

飛行機で出張に行こうとしていたのに、

Your flight has been cancelled.

と言われたとします。

 

意味は「お客様のフライトは

キャンセルになりました」ですね。

 

これを無理やり能動態にすると

We have cancelled your flight.

となります。

 

意味は同じですが、

伝わり方の違いに気がつきますか?

 

 

実は

We have cancelled your flight.

と言うと、

 

「我々(航空会社)が」と、

主語がはっきりしてしまい、

相手にキツイ印象を与えてしまいます。

 

そうすると、

「なんでそんなことをしたんだ」

と、客の反発する可能性は高くなります。

 

ですから、表現を和らげるために

Your flight has been cancelled.

と言っています。

 

もちろん文末にはby usが

隠されています。

 

これがミソです!!

 

 

つまり、より客観的に

「フライトがキャンセルされた」

と言うことができますし、

 

「責任の所在」もあいまいにできます。

 

受動態の便利なところは「責任の所在をぼかせる」点

 

もう一つ例を考えてみましょう。

 

不動産会社がかける電話です。

The rent for this month hasn’t been paid yet.

(今月の家賃が支払われていません)

 

この場合も同様のことが言えますね!

 

能動態だと

You haven’t paid the rent for this month yet.

 

となり、相手にきつい印象を

与えてしまいます。

「あなた、払ってないでしょ!」と。

 

 

この場合も受動態で

なおかつby youを隠すことで、

ソフトな表現になります。

 

 

ぜひ、ビジネスで英語を使いこなしたい、

という方は、 

この受動態の使い方をマスターしてくださいね!

 

そうすることで、

仕事相手にきつい言い方をするのを

避けることができます。

 

円滑なコミュニケーションと人間関係。

ぜひこれを目指して、

ビジネスにふさわしい英語を

身につけましょう!

 

TOEICを受験する場合、受動態は?

 

もちろん、TOEICでも受動態の表現に

慣れておくことは必須ですよ!

 

そもそも、受動態は

be動詞+過去分詞ですが、

 

現在完了の受動態だと

have [has] been+過去分詞

になりますし、

 

現在進行形の受動態だと

have [has] been being+過去分詞

となります。

 

TOEICのL&Rテストでは

読んだり聞いたりするだけですが、

 

それでも

様々な時制の受動態に慣れておかないと、

いざという時に面喰ってしまうことに

なりかねません。

 

ぜひ、その点もぬかりなく

勉強しておいてくださいね!