【TOEIC満点講師が直伝】「~させる」は英語ではlet、make、haveをどう使い分ければいいの?
こんばんは!
TOEIC満点講師、
TOMOこと花井知哉です。
今日も英文法という土台を固めることで
あなたの根本的な英語力をアップさせ、
その結果TOEICの点数を上げ、同時に
ビジネスで使える英語をマスターするよう
頑張りましょう!
「一対一対応」で単語の意味を覚えていませんか?
さて、みなさんは単語を覚える時に、
1つの単語につき1つの日本語訳だけ
覚えていませんか?
もちろん、初めて覚える単語については
まず代表的な意味を覚えるのが先決です。
でも、いつまでもそのままだとどうでしょう?
僕はこれを「一対一対応の覚え方」と
呼んでいるのですが、
そのままだと、後々苦労したり、
間違えたりする可能性もあります。
そこで、「一対一対応の覚え方」が
不十分であることをお伝えするために、
今日は「~させる」という意味の動詞を
使って話を進めていきますね。
「~させる」その1:let
さて、会議のプレゼンの場にいると
想像してみてください。
あなたは頑張って作り
何度も練習した英語のプレゼンを
会議室でみんなの前で行っている最中です。
そんな時に、突然
I have a question!
と言われたらどうするでしょうか?
もちろんその場で答えることもできますが、
「後ほど答えさせてください」
と言いたい場合、
何と表現すればいいでしょうか?
それではここで問題です。
以下の文のカッコ内を適語で埋めてください。
( ) me answer your question later.
(ご質問にはあとで答えさせてください)
いかがでしょうか?
これは比較的よく使う表現なので
分かった人が多いと思いますが、
答えはLetですね。
「~させる」という意味の動詞は
まずlet, make, haveがあるのですが、
letは「許可」を表します。
肯定文で考えてみましょう。
I’ll let you take a day off tomorrow.
(明日、一日休みをあげよう)
この場合letを使うのが正しいのですが、
そもそもなぜか?
まず「私」は、明日休ませてもらいたい、
という願望を持っています。
上司はそれにゴーサインを出して
(つまり「許可」を与えて)
「休ませてあげる」わけです。
つまり、相手の持っている願望に許可を与える
という意味での「~させる」がletの意味なのです。
「~させる」その2:make
ではmakeはどうでしょう?
これも「~させる」と訳せますが、
全く使う状況が違います。
これも例文を使って考えてみましょう。
My boss made me work overtime every day last week.
この意味は
「上司は先週、私に毎日残業させた」
です。
この場合「私」は残業することを
望んでいたわけではありません。
それなのに、上司は追加の仕事を
与えたりして、私に強制的に
残業させたわけです。
ですからmakeには「強制」の意味があります。
「嫌がる相手に無理やりさせる」
という意味ですね。
「~させる」その3:have
では3つ目のhaveはどうでしょう?
これも例文で考えてみましょう。
I’ll have James study the statistics.
意味は「ジェームズに統計の数字を調べさせよう」
です。
これは、どのようなニュアンスの
「~させる」でしょうか?
発言者とJamesの間に
どのような関係があると思いますか?
今回の場合、Jamesは強制されて
イヤイヤ調べ物をさせられるわけでもなく
自分から「調べ物をしたいので
僕にやらせてください」と
希望しているわけでもありません。
haveを使うケースというのは
「普段から相手に(この場合Jamesに)
命令や指示を与える関係が構築されている」
場合なのです。
例えば上司や同僚がそれにあたるでしょう。
Jamesに「○○やっておいてね」と
普段から命令あるいは指示する関係にあって、
Jamesも嫌がらずに言われたことをこなしている。
そういう関係があるのです。
ですから、
I’ll have James study the statistics.
と言ったら、その後の情景が
目に浮かぶのではないでしょうか。
発言者がJamesに
「統計の数字を調べておいて」と
命令あるいは指示して、
Jamesは抵抗感なく「了解です」
といって作業に当たるでしょう。
今日のまとめ
ここまで「~させる」という意味の
let、make、haveの
違いや使い分けを見てきました。
例文とニュアンスを振り返ると
I’ll let you take a day off tomorrow.(許可)
My boss made me work overtime every day last week.(強制)
I’ll have James study the statistics.(命令・指示)
でしたね!
すべてSVOCの文型をとって
「~させる」と訳せますが、
実はこれだけ違った使い方をするんです!
今日の内容からも
文法や語法が、英語を正しく使う上で
非常に大事だと分かったと思います。
ぜひしっかり例文ごと
あなたの体に落とし込んで、
仕事場でも使えるようにしてくださいね!