英会話力アップのコツ【otherwiseだけで「条件」を表せる?】

こんにちは。「花井英語塾」代表、
東大卒TOEIC満点講師の花井知哉です。
今回の記事は第209号です!
毎回読んでいただき、
ありがとうございます。
【文法を土台に、英語を話せる感動をあなたに】
花井英語塾のコンセプトは
「文法を土台に、英語を話せる感動をあなたに」
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【前回のおさらい】
ここから本論です。前回は
If it were [was] not rainy, I would go out.
(雨降りでなければ、外出するのに)
の文を使って、
仮定法の文を紹介しました。
現在の内容なのに
なぜ「過去形」を使うのか?
その答えをお伝えしました。
↓↓その内容はコチラから↓↓
【otherwiseを使った文①】
さて、いよいよ今日のメインです。
副詞otherwiseには
いくつか用法がありますが、
今日は「さもなければ」
の意味のみを扱って話します。
例えば
Start at once;
otherwise you will miss the bus.
(すぐに出発しなさい。
さもなければバスに送れますよ)
このように使います。
この場合、
otherwiseはあくまで副詞なので
前半の文と後半の文(正確には「節」)を
正しくつなぐために、
接続詞の働きを持つセミコロン「;」
を使っています。
もっとも、最近では
otherwiseの前に
カンマを置く場合も多いです。
接続詞のような使われ方もしています。
この場合、
「急がないとバスに遅れる」
というのは、
普通にあり得る話です。
ですから、この文のすべてが
現実を表す表現(直説法)で
書かれています。
【otherwiseを使った文②】
いっぽうで、
otherwiseのあとに仮定法が
くる場合もあります。
例文で見てみましょう。
I ran to the station;
otherwise I would have missed the train.
(私は駅まで走った。
さもなければ電車に遅れただろう)
難しい文なので、
少しずつ解説しますね。
まず
I ran to the station;
(私は駅まで走った)
は過去の事実を表していて、
事実を表すために直説法
(仮定法ではない文)で書かれています。
一方で
otherwise I would have missed the train.
の部分です。
まずotherwiseは「さもなければ」
という意味ですが、
具体的にはどういう意味でしょうか?
これは
前半部分(駅まで走ったという事実)
に反して「さもなければ」
つまり「駅まで走らなかったら」
という意味です。
つまり事実に反することなので
「反実仮想」です。
ですから、この部分から
仮定法に切り替わります。
そのうえで、改めて見てみましょう。
otherwise I would have missed the train.
この部分では
otherwiseが条件、
それ以降が帰結の部分です。
過去の事実に反する「反実仮想」
を述べた文で、
「さもなければ(=駅まで走らなかったら)
電車に乗り遅れただろう」
という意味です。
ちなみに、過去の事実に反する反実仮想は
「仮定法過去完了」と呼ばれ、
時制は「過去完了形」を使います。
「had+過去分詞」あるいは
「助動詞の過去形+have+過去分詞」
を使います。
もう一度例文の後半を振り返ると
otherwise I would have missed the train.
となっていて、
otherwiseを置き換えればこうなります。
If I had not run to the station,
I would have missed the train.
(駅まで走らなかったら、
私は電車に乗り遅れただろう)
【まとめ】
「仮定法」とは一言でいうと
「反実仮想の世界」の話です。
つまり、
事実とは逆のこと、
あるいは現実離れしたことを
表現する世界です。
今日は
otherwiseが一語で条件を表せること、
また、そのあとには普通の文(直説法)も
反実仮想の文(仮定法)も
使えることもお伝えしました!
仮定法は、
英会話でとてもよく出てきます。
日本語でも、
「~だったら…なのになぁ」
ということが多いのと同じです。
ぜひ仮定法を使いこなして、
あなたの英語表現の幅を
広げていきましょう!
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