【TOEIC満点講師が直伝】不定詞と動名詞はどちらを使っても同じ？

今日の話はTOEICのL&Rテストには
直結しないかもしれませんが、
ライティングやスピーキングには不可欠な知識です！

英検やIELTS、TOEICのS&Wなどの
ライティングのある試験には大事です。
　
　
さて、あなたは英語の基礎的な文法力をしっかりつけて
テストの文法・語法問題は得点源にして点数を確実に伸ばし、
その知識をライティングやスピーキングにも活かし、
さらに希望の職場で実用的な英語も活用していますか？
　
それとも、フィーリングに頼った問題の解き方から
脱却できず、点数も伸び悩んでいますか？
　
　
こんばんは。
TOEIC満点講師、TOMOこと花井知哉です。
　
　
学生時代に習った「不定詞」や「動名詞」。
懐かしい響きがしますね。
　
不定詞の「名詞的用法」と動名詞。
どちらも名詞の働きをしますし、「～すること」と訳せるので
どちらを使っても同じ、と思う人もいるかもしれません。
　
でも、そこに落とし穴があります。
この両者は違う意味を持っているんです。
　
ですから、違いをはっきり理解したうえで
きちんと使い分けることが大事です。
　

簡単な例文で見分ける、不定詞と動名詞の違い

では、不定詞の名詞的用法と動名詞、
どのように違うのでしょうか？
具体的な例文で見てみましょう。
　
学生時代にこんな例文を見た覚えはありませんか？
To collect stamps is my hobby.
(切手を集めることは私の趣味だ)
　
そういえば切手集め自体、一時期に比べて
廃れてきましたが…
　
それはともかく、
この例文、正しいと思いますか？
　
　
実はこれ、まったくの間違いとは言わないですが、
普通の言い方ではありません。
動名詞を使ったほうが普通です。
　
Collecting stamps is my hobby.

では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか？
　
　
そもそも不定詞はto＋動詞原形という形です。
このtoはもともと前置詞でした。
　
toという前置詞の基本イメージが「矢印の先っぽ」
なので、「～に向かう」という意味合いです。
ニュアンスとしては「これからする」となりますね。
　
ですからto collect stampsというと、
これから切手を集めることになります。
　
まだ切手を集めていないのですから、
これを趣味、と言うのはおかしいわけです。
　
　
一方で動名詞は形が~ingとなっていることから
分かるのですが、
「～している」と、動作の進行中のイメージです。
　
つまり、すでに何度もやっている事柄を表します。
ですから、動名詞こそ「何度もやって習慣になっていること」
を表すのにふさわしいのです。
　
ですから先ほどの例文で言うと
Collecting stamps is my hobby.
が正しい英文なのです。
　
　
まとめると、これからやることは不定詞、
すでに何度もやっていることは動名詞、
というわけです！
　

不定詞の名詞的用法と動名詞の使い分けの練習

以上のことを踏まえて、英作文をしてみましょう。
「きみが外国語を習得する一番いい方法は、
それが話されている国に行くことだ」
　
いかがでしょうか？
　
ここで問題となるのは「行くこと」に
不定詞を使うか、動名詞を使うか、ですね。
　
この問題の場合、「国へ行くこと」はこれからのことなので
不定詞to goを使うべきです！
　
したがって、答えは
The best way to master a foreign language
is to go to the country where it is spoken.
となります。
　
　
参考までに、to master a foreign languageは
不定詞の形容詞的用法で、直前の名詞wayを
修飾しています。
　
　
一方で、こんな英作はいかがでしょう？
「毎朝歩くことが彼の健康の秘訣だ」
　
この場合の「歩くこと」ですが…
　
そうですね！毎朝繰り返し何度もやって、
習慣化していますから、動名詞が正しいです。
　
Walking every morning is the key to his health.
となります。
　

今日のまとめ

いかがだったでしょうか？
「～すること」一つをとってみても、
不定詞の名詞的用法と動名詞には確かな違いがあります。
　
今まで区別せず使っていたとしたら、
ぜひ今日から修正していきましょう！
　
ちなみに、日本の「英語の参考書」「問題集」には
このような不自然な英語が載っていることも
時々ありますので気を付けましょう。
　
　
今日お伝えした、不定詞の名詞的用法と動名詞の区別は
ただ読んで「なるほど」と思うだけでは定着しません！
　
必ず自分でアウトプットの練習をしてみましょう。
それが練習になりますし、
自分の貴重な例文ストックにもなっていきます。
　
それが実際の場面のライティングやスピーキングの時に
大いに役立ちます！
ぜひあなたの英語力アップの一助として、
ビジネスの現場などでも使ってくださいね。
　