仮定法で「時制をずらす」理由

こんばんは。「花井英語塾」代表、
東大卒TOEIC満点講師の花井知哉です。
今回の記事は第208号です!
毎回読んでいただき、
ありがとうございます。
【再度お知らせ。ホームページをリニューアルしました】
こちらは手短にお知らせします(笑)。
まず、僕の1 on 1(マンツーマン)レッスンですが、
「お試し4回コース」を新設しました!
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【ここから本論】
さて仮定法では、たとえば
If it were [was] not rainy, I would go out.
(雨降りでなければ、外出するのに)
のように、
現在の内容なのに「過去形」を使います。
現在のことなのになぜ
わざわざ「過去形」にするの?
あなたも、そう思ったことが
あると思います。
今日はその疑問に
ストレートにお答えします。
普段、僕が行っているレッスンで
教えている内容は
このようなレベルだと分かって
いただければうれしいです。
【「仮定法」で表す世界とは?】
「仮定法」とは一言でいうと
「反実仮想の世界」の話です。
つまり、
事実とは逆のこと、
あるいは現実離れしたことを
表現する世界です。
先ほどの例文を出しますね。
If it were [was] not rainy, I would go out.
(雨降りでなければ、外出するのに)
と言うときには、
まず前提となる「現実の世界」は
どうかというと、
It is rainy, so I won’t go out.
(雨降りなので、外出しないよ)
と表現します。
その「現実の世界」の話は
通常の形です。
文法用語では「直説法」といいます。
一方で「反実仮想の世界」は
日本語でいうと
「雨降りでなければ、外出するのに」
です。
【仮定法で、使う時制がずれる理由】
この内容はもちろん現在ですが
「現実離れしている」という、
現実からの「距離感」をあらわすため、
一つ時制を過去にずらします。
そのため、見た目は「過去形」を
使うことになります。
繰り返しですが、英文は以下の通りです。
If it were [was] not rainy, I would go out.
一言でいうと、
仮定法で使う時制が通常と違うのは
「現実からの距離を表すため」
ということです。
ですから、
現在の内容は過去形(いわゆる仮定法過去)、
過去の内容は過去完了形
(いわゆる仮定法過去完了)を使います。
【この「フレーズ」も仮定法です】
この内容を踏まえると、
こんな「フレーズ」も理解できます。
例えば
相手への「丁寧な依頼」の表現として
Could you tell me the time?
(時刻を教えていただけますか?
=今何時ですか?)
で使われる “Could you ~?” という
「フレーズ」がありますね。
これも、
普通であれば
Can you tell me the time?
とCanを使うところを
If you could (tell me the time),
could you tell me the time?
のように、
canを過去形couldにして
「(もしできたら、~していただけますか)
と、仮定法で表現します。
このように、過去形を使って
現在からの「距離感」を
出すことによって
ていねいさを表すことができます。
ストレートに言うのを避けたい場合に
便利です。
ちなみに、
通常使うCould you ~?というフレーズは
先ほどの文の後半だけを使っています。
【お知らせ】
フレーズの丸暗記の連続を避けるため、
論理的思考(日本語で)を使って
納得したうえで英語を習得すると
しっかり身につきますし、
忘れにくくなります。
英語を論理的に、本格的に
勉強したいが
どこから手をつけていいか
分からない、
などの疑問があれば
早めに解消しましょう!
その点でご質問や相談したいこと
などがあれば
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