【TOEIC満点講師が直伝】他の人の発言を、英語で客観的に正しく伝える方法

こんにちは。
東大卒TOEIC満点講師、「花井英語塾」主宰の
花井知哉です。
今回がメルマガ開始から数えて199号。もうじき200号を迎えます。
毎回読んでいただき、ありがとうございます!
今日は「他の人の発言を、英語で客観的に
正しく伝える方法」というタイトルです。
いわゆる「間接話法」の使いこなし方を、
「直接話法」と比べたうえでお伝えします。
【①直接話法と間接話法の、見た目の違い】
まずは「直接話法」と「間接話法」の違いを
おさらいしましょう。
日本語でいう「かぎかっこ」がある会話文が直接話法、
「かぎかっこ」のない会話文が間接話法です。
(この2つの中間的存在として「描出話法」があり、
小説でよく使われますが、今回は省きます。)
Johnという男性から先日、
「今度の週末、川に釣りに行こうよ」と
言われたとします。
これを直接話法で表現すると
John said to me, “Let’s go fishing in the river next weekend.
となります。
日本語で表現すると:
「ジョンは私に『今度の週末、川に釣りに行こうよ』と言った。」
となります。
ちなみに日本語の場合は
かぎかっこがなくても、そのまま表現できます。
「ジョンは私に、今度の週末、川に釣りに行こうよ、と言った。」
でも、英語の場合は(基本的には)
日本語のかぎかっこに相当する引用符(“ ”)を
使わない場合(基本的には間接話法)は、
会話文の中身をそのまま持ってくることはできません。
結論から言うと
John suggested to me that we (should) go fishing
in the river the next weekend.
となります。
どうやったらそのように変わるのか?
それをこれからお伝えします。
【②直接話法と間接話法の、本質的な違い】
では、先ほど見た
「直接話法」の文と「間接話法」の文を
並べて比べましょう。
John said to me, “Let’s go fishing in the river next weekend.
John suggested to me that we (should) go fishing
in the river the next weekend.
上が「直接話法」で下が「間接話法」の文です。
まず「直接話法」の文は
【できるだけ生々しく「現場を再現する」】ための表現方法です。
ですから、今回のようにJohnのセリフをそのまま書きます。
一方で「間接話法」の文は
【できるだけ客観的に「要点を的確に伝える」】ための表現方法です。
ですから、内容をしっかりくみ取って正確に客観的に伝えます。
直接話法は「具体化」、間接話法は「抽象化」というわけです。
【③具体的にどのように変換するのか】
学校の授業で「話法の転換」と題して
直接話法と間接話法の書き換え問題を
やった記憶がありますか?
退屈で手が疲れた、と思っているかもしれませんね(>_<)
でも、たくさん問題をこなすうちに、
「意識的に」考えていたことが体に落とし込まれて、
ついには「無意識的に」できるまでに身についたのでは
ないでしょうか?
英文法の知識を
知っているだけの「受動的知識」から
アウトプットで活用できるレベルの「能動的知識」へ
昇華させるには、
やはりそのような、繰り返しの練習がどうしても必要なんです。
さて、先ほどの例文に戻りましょう。
John said to me, “Let’s go fishing in the river next weekend.
という文でしたね。
まずJohnが私に「~しよう」と誘ったのですが、
間接話法でLet’sという語はふつう使えません。
でも少し視点を変えれば、
Johnが私に釣りに行くことを「提案」した、
と言えます。
ですから「提案する」という意味の動詞suggestを
使って文を組み立てていきます。
具体的には
suggest+to+人+that節 です。
なお、that節の中の動詞は助動詞shouldとともに使うか、
動詞原形を使います。
(詳しくは辞書を参照してください)
John suggested to me that we (should) go fishing
in the river the next weekend.
なお、直接話法ではnext weekendだったのに
間接話法ではthe next weekendと、theがついていることに
気が付きましたか?
これは視点の差によるものです。
Johnの発話時点から見れば
確かに(「今」から見た)来週(next week)ですが、
客観的に見れば、その時点(「過去」の一時点)
から見た、次の週(the next week)です。
そのような、時や場所を表す副詞についても
視点が変わるので、変更を加える必要があります。
【今日のまとめ】
今日は「直接話法」と「間接話法」の
2種類の話法を例に挙げながら、
「他の人の発言を、英語で客観的に
正しく伝える方法」をお伝えしました。
ブロークン英語ではない、きちんとした英語を
使いこなすためには、
直接話法と間接話法の両方が
正確にできる必要があります。
フォーマルな場面や文章ではやはり、
間接話法が分かった上で自分でも使えればこそ、
正確かつスマートなやり取りができるようになります。
あなたは間接話法を正しく運用できていますか?
もしまだなら、ぜひもう一度やり直して
使いこなせるようになりましょう!
ご質問や相談したいことがあれば
遠慮なくご連絡くださいね!
【お知らせ】
次回はメルマガ開始から数えて記念すべき200号です!
メルマガ読者の方だけにプレゼントがあります。
まだメルマガに登録していない方は、第200回のメルマガ配信前に
登録しておいてくださいね!
↓↓登録はホームページのトップページからできます↓↓
https://englishspecialist-tomo.com