【TOEIC満点講師が直伝】isがあるかないかで、意味が全然違う２つの表現

こんばんは！
TOEIC満点講師、
TOMOこと花井知哉です。
　
今日もお読みいただきありがとうございます。
　
では、今日も英文法という土台を固めることで
あなたの根本的な英語力をアップさせ、
　
その結果TOEICの点数を上げ、同時に
ビジネスで使える英語をマスターするよう
頑張りましょう！
　
　
よく、巷では英語のアウトプット
（特にスピーキング）において、
　
「短い単語や細かいことには
こだわらなくても大丈夫！
気持ちで伝わります！」
と言われますね。

…でも本当にそうでしょうか？
　
　
今日はbe動詞(is, am, areなど)の
存在の大きさを皆さんに知っていただこうかと
思っています！
　
ビジネスの世界で英語を使われる皆さんには
とても大事だと思うからです。
　

used to の正確な意味、あなたは分かりますか？

さて、今日はis（正確にはbe動詞）が
あるかないかで意味が全く異なる、
２つの似た表現を紹介しますね。
　　

まず、この英文はどんな意味でしょうか？
He used to get up early when he was young.
　
used toは「昔は〜したものだ」
という意味の助動詞です。
　
過去の習慣や過去の状態を表すのによく使います。
今回は「過去の習慣」ですね。
　
ちなみにこの助動詞、
「昔はそうだったけど、現在はしていない」
というニュアンスがあります。
　
文全体の意味は
「彼は若い頃は早起きしたものだ」
です。
　
そしてニュアンスまで含めると、
「今は、彼は早起きしていない」
ということになります。
　
　
ちなみにこのused toという助動詞は
よくwould oftenに置き換えられます。
　
過去の習慣を表す助動詞wouldに
頻度の副詞oftenをセットにした表現です。
　
ですから、先ほどの例文は
He would often get up early when he was young.
となります。
　
ちなみに、こちらの場合は
「昔はそうだったけど、現在はしていない」
というニュアンスは特にありません。
あくまで過去の習慣だけを言っています。

used toの前に、isなどのbe動詞がつくとどうなりますか？？

さて、本論に戻りましょう。
先ほどの例文は
He used to get up early when he was young.
でしたね。
　
一方、この英文の意味はどうでしょう？
He is used to getting up early.
先ほどの英文の前半とほとんど同じですよね。
　
違いと言えば、usedの前にbe動詞
（今回はis）が入っているくらいです。
では意味もほとんど同じでしょうか？
　
実は大きく違うんです！
be used to 〜ingは
「〜することに慣れている」
という意味の慣用表現です。
　
（ちなみに、ここのing形は「動名詞」です）
　
そして文全体の意味は
「彼は早起きすることに慣れている」
という意味です。
　
　
また、これの類似表現としては
get used to ~ingもあります。
　
こちらは「～することに慣れる」です。
「慣れる」という動作を表します。
　
先ほどのbe used to 〜ingは
「〜することに慣れている」という、
「慣れている」状態を表していましたね。

used to ~「昔は〜したものだ」と
be used to ~ing「〜することに慣れている」。
be動詞があるかないかで
こんなにも意味が違うんです！！
　

今日の内容をあなたの仕事に活かすには？

英文を読むときにも、よく
「全体的な意味が取れれば、細かい部分は
気にしなくてもよい」という
指導をする人もいます。
　
今回は「早起き」の話なので
多少の誤解は笑ってすませられるでしょう。
　
でもこれが、仕事の取引先とのメールの中に
出てきたとしたらどうでしょう？
　
used toを使って
「（昔は）その商品は扱っていました」
とあれば、今はもう生産終了になっている
というニュアンスまで含んでいますね。
　
それなのに「取り扱いに慣れている」と
誤解してしまうと、
仕事上のトラブルにもなりかねません。
　
大事な場面であればあるほど、
細かいミスも許されなくなります。
　
　
今回の類似した表現は、
文法でいうと「助動詞」と「動名詞」
に参照箇所があります。
　
ぜひ、項目別に文法を見直して、
きちんとした英文を組み立てられるよう
頑張ってくださいね(^ ^)